105120 Mt.Fuji
● 撮影技術のデジタル化によって可視化される新たな風景
「105120 MtFuji / 2003」は写真のデジタル化をテーマとした試みです。技術の進歩により従来のメディア・テクノロジーとりわけ写真撮影技術・カメラのデジタル化は急速に進んでいます。しかしながら撮影技術をデジタル化するということは単にカメラがデジタル化しその機能を置き換えることではありません。
ここではデジタル化によって新たに可能になった撮影方法・情報の可視化を試みています。2003年から5年間行われたこの試みは、5分間隔で富士山を撮影するWebカメラからの写真をWebサーバーに設置したプログラムで自動的に収集・編集し画像を生成します。編集された画像は横一列に24時間分の写真(24時間÷5分=288枚)、縦に365日分(288枚×365日=105120枚)配置されます。これにより従来の撮影技術では捉えられなかった一年間の昼夜の変化、天候といった富士山の風景を撮影・可視化しています。